
公益社団法人滋賀県私立病院協会
会長 小椋 英司
公益社団法人 滋賀県私立病院協会のホームページにお越しいただき、ありがとうございます。
滋賀県私立病院協会は昭和63年5月に設立、公益法人制度改革により平成25年4月から公益法人として新たなスタートをきしました。
当協会は、滋賀県内の私立病院をはじめ私立の医療提供施設を会員とし、会員の相互協力により、県民の健康保持と社会福祉の増進に寄与することを目的としています。
現在、滋賀県下のほぼすべての民間病院に参加いただいており、県下のあまねく地域で地域医療に貢献いたしております。
また、平成3年には滋賀県下の看護師不足解消のために滋賀県堅田看護専門学校を設立。爾来1,000名を超える卒業生を看護師として輩出し、その多くが県内の病院において活躍しております。
さて、日本は急速な少子高齢化など医療を取り巻く環境が大きく変化しています。現在まで積み上げてきた「日本の医療制度」を今後も維持・持続するため、医療提供体制の再構築が必要です。
平成26年に施行された「医療介護総合確保推進法」の下、平成28年3月には滋賀県地域医療構想が策定されました。この構想により、地域の住民が安心して過ごせるよう、病床機能分化・連携による切れ目のない「医療連携システムの構築」と、医療と介護が連係する「地域包括ケアシステムの構築」に向けた取り組みが始まりました。
日本の医療は「治す医療」から「治し支える医療」へ大きく転換しようとしている時です。
各病院は、各圏域での立ち位置や医療状況を確認し、圏域の他の病院や関係する医療・介護に関係する諸団体並びに行政と密接な連携を深め、地域住民に切れ目のない良質で安全な医療を提供して行かねばなりません。
我々の前には「医療を担う人材の不足」はじめ「医師の地域・診療科偏在」、「専門医制度」、「消費税問題」等々、数多くの大きな問題が横たわっております。
このような難局を乗り越え、地域の人々が安心出来る地域医療を行うため、会員の皆様並びに関係各位・行政が協力・連携することが必要です。
今後とも当協会の運営に対し皆様の更なるご支援・ご協力をお願い申し上げます。
平素は当協会の運営にあたり、格別のご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。厚くお礼を申し上げる次第です。
第4次医療法改正に伴い、被保険者(患者さま)への不利条件は言うまでもありませんが、今後の医療制度を取り巻く環境も厳しい方向で動き、緩和され医療費がアップすることは先ず望めません。
従いまして、私的病院の確固たる位置づけ(存在)、経営振りに積極的に取り組まねばなりません。具体策では私的病院(中小病院)に期待される役割の一つの方向性として、在宅医療・介護を重視した病院経営が報じられていますが、それぞれの地域形成や自院を取り巻く環境等により、全ての中小病院に好ましい事例とは考えられません。分析から自院の特徴を良く知り、目指す病院経営の指針を明確化して医療・介護の複合体を進めると同時に、他の医療機関との連携も大切となります。また、それが地域社会に根付く私的病院(私達の会員病院)の使命・社会的責務なのです。大同団結をも重視し、希望を開きたいと存じます。